コミュ障の体験談と克服方法

―それでは、なおくん先生。

本日のテーマは「コミュ障」です。

 

「おお、ぼくのことじゃないですか!ww」

 

―なおくん先生も、コミュ障だったそうで。

ぜひそのときのお話も聞かせてほしいです。

 

「そうですね。それじゃあ、

ぼくがコミュ障だったときの体験談と、

コミュ障を克服した方法について話しますか。

 

目次

 

クラスに馴染めないコミュ障のぼく

 

コミュ障だったころの話

―それじゃあ、コミュ障だったころの話から。

 

「はい、ぼくね小学校〜高校生くらいまで、

クラスでほとんどしゃべれない子どもだったの」

 

―あの、本で読んだことあります。

たしか場面緘黙だったそうですね。

 

「そう、よく読んでくれてますね(笑)

場面緘黙症ってやつだったんだよね。

これは、大人になってから知った言葉なんだけど」

 

―当時は、場面緘黙という自覚はなかった?

 

「そうですね。家では普通に喋れるのに、

学校とかに行くとまったく喋れなくなる。

声を発することが出来なくなるんだよ」

 

―それはつらいですね

 

「うん、めっちゃつらかったよ。

自分から意思表示が出来ないから。

誰かから声をかけられるのを常に待ってる状態。

そして、それに対してうなづくか首を横にふるかしかできなくて。

それで「YES or NO」を表現してた。」

 

―なんだかドラクエの主人公キャラみたいですねwww

 

「あはははwww たしかに!!笑」

 

―それが高校生くらいまで続いた、と?

 

「うん、小学校〜中学までは完全なコミュ症。

というか場面緘黙だから、しゃべれなかったんだよね。

それで、高校生になったら克服してやろうと思って」

 

―いわゆる「高校デビュー」ですね

 

「そうそう。高校デビュー

今までの黒歴史とか、そういうの全部なかったことにして。

高校生になったら人間関係も大きく変わるし。

めっちゃ明るいやつになろうって思った」

 

―それで、どうなったんですか?

 

「初回からつまづいたよね笑笑

やっぱり、コミュ障ってバレるんだよねwww

今思えば当たり前の話なんだけど」

 

―まぁ、今までしゃべってなかった人が

急におしゃべりになるのはねぇ

 

「そうなの。人との話し方がわからない。

仲良くなり方がわからない。

もうね、経験値がゼロ。レベルゼロなの」

 

―ほかの人に比べてもレベルも経験値も低い。

 

「そうですね。めっちゃ低い。

だから、高校生になってからは、

いわゆるコミュ障・・・だったかなぁ。」

 

コミュ障を克服した方法

―まだまだ体験談も聞きたいところですが、

時間もないので、次のテーマに移りたいと思います。

 

「はい、まだまだ話足りないですけどww」

 

―では、そんななおくん先生が、

コミュ障をどのように克服したのか。

そのあたりをお聞かせいただけますか?

 

「そうですねー。いろいろありますが、

箇条書きにして、シンプルに伝えると。

 

  • ネットでのコミュニケーションから始めた
  • マニュアル本を読んで実践した
  • コールセンターに勤務した

 

このへんですかね」

 

―わかりやすくまとめていただき感謝です。

まずは、ネットでのコミュニケーションから。

これはどういうことですか??

 

インターネット上でのコミュニケーション練習

インターネットをする図

「当時、インターネットが少し普及し始めた頃で。

ぼくはわりと初期の頃からやっていたの。

 

それで、とにかく人とコミュニケーションが

とりたくってとりたくってさ」

 

―ああ、リアルではコミュ障ですもんねww

 

「そうなの。だから、ネットを使えば、

いろんな人とコミュニケーションとれるって。

そう思ってさ」

 

―当時だとメールとかチャットとか??

 

「そうです。まずはメル友、みたいのから初めて。

それからリアルタイムのチャットをした。

当時テレホタイムっていうのがあって。

夜の23時〜朝8時まではネットつなぎ放題っていう。

それ以外の時間だとお金が、つないだ時間分かかっちゃう」

 

―テレホタイム!ww聞いたことあります

 

「今では常時接続が当たり前ですけど。

昔は夢のような話だったんですよ。

おっと、話がそれちゃいましたww」

 

―チャットでは、上手におしゃべりできたんですか?

 

「うん。めっちゃおしゃべりだったよwww

ネットだとなぜか、めちゃくちゃおしゃべりになるの。

メールも、すげーーー長文書いていたし」

 

―すごいですね。

 

「いまだに、ネット上の方がおしゃべりかも」

 

マニュアル本でコミュ障を克服?!

 

―それで、ネットでコミュ障克服の第一歩を歩んで。

それから。えーと、マニュアル本を読みまくった、と。

 

「ネットでコミュ障を擬似的に克服した気がして。

コミュニケーションって超楽しい、って思って。

それで、リアルでも人としゃべりたいと思ったの。

 

でもね、オフ会とか行ったら全然しゃべれないのwww

もう本当に別人ww

 

ネットであれだけおしゃべりなのに。

リアルだとまったくしゃべれんwww」

 

―あははは。あるあるですね笑

 

「それで、自己啓発書みたいな、

会話のマニュアル本みたいのを買いまくって。

会話の方法を勉強しまくったの。」

 

―おおっ。そういう本があるんですね。

 

「めちゃくちゃありますよ。」

 

―それで、最初はどんな本を?

 

「まずは、人の話を聞きなさい、的な。

聞き上手を目指しましょう、っていう本。

これならできそうって思った」

 

―話すよりまずは聞け、と

 

「そうです。これがめちゃくちゃ奥が深くて。

ぼくの後の人生にめっちゃ役立ったの」

 

―なおくん先生は、たしかに聞き上手です

 

「それはこの時代に学んだことが大きい。

それで聞き上手、というか聞き手に回ったら、

わりとコミュニケーションがラクになってね」

 

―おおっ!!

 

「それから、少しずつ話す方も上手になろうと

勉強して、それをリアルで実践して。

それの繰り返し」

 

場数を踏むためコールセンターで働く

コールセンターで働く

―それで、その後にコールセンターへ?

 

「そうですね。ある程度、話すことに慣れたので。

もっと、おしゃべり上手になりたいと思って。

ずっとしゃべる仕事・・ないかなぁって。」

 

―電話の仕事

 

「はい。コミュ障を克服するには、とにかく

場数を踏むこと。で、どうせなら仕事そのものを

コミュニケーションすることにしちゃえって」

 

―おもしろいですね

 

「圧倒的にぼくは人より経験値が少ないって思ってたから。

だって小学校〜高校までほぼほぼ人としゃべってなかったから。

だから、圧倒的に取り戻したいって思ってね」

 

―なるほど。コールセンターの仕事は上手くいきました?

 

「ええ。うまくいきました。

最初こそ慣れなくってとまどいましたけど。

でも、結果的に10年近く働かせてもらえました」

 

―わぁー、すごいですね。コミュ障だったのに?ww

 

「コミュ障だったからこそできたのかもw

コールセンターではね、クレームの対応することが多くて。

そのときに大事なのは『聞く力』なんですよ」

 

―おお、ここで出てきましたね。

 

「そうなんです。聞き上手だと結構重宝されるんです」

 

コミュ障だった頃のぼくへ

 

―では、最後にコミュ障の方へアドバイスをお願いします。

 

「はい、えーと、昔のぼくにアドバイスします。

あのね、コミュ障は練習すればぜったいに良くなるから。

大丈夫だよ。

 

コミュ障のつらさがわかってるからこそ、

逆にコミュニケーションが上手になるってこともある。

 

まずは、相手に興味を持とう。

それから、相手の話を聞こう。

 

大丈夫。一歩ずつやっていこう。」

 

―ありがとうございました。

 

 

 

おまけ

 

「ふへぇ。書くのに30分もかかっちまった」

 

―だいぶ長文も書けるようになってきましたね。

 

「おつかれさま」

 

イラスト:かわいいフリー素材集 いらすとや