お金持ちになるには?

―なおくん先生、お金持ちになりたいです。

 

「いいね!なったらいいよ」

 

―どうすればなれますか?

 

「もうなってるよ。」

 

―え??

 

「お金、持ってるでしょ?」

 

―ええ、1000円、2000円・・・

3000円ほど入っていました。

 

「めっちゃお金持ちじゃないかwww」

 

―いやいや、そういうことじゃなくて。

 

「お金持ち、ってお金持ってるってことでしょ?」

 

―そうですけど。

 

「あのね、お金持ちって漠然としてるのよ。」

 

―漠然と・・・

 

「だから、今すでに君はお金持ちともいえる」

 

―その通りです。

 

「で、君が明確にすべきなのは"いくら欲しいのか”ということ」

 

―ああ、いくら欲しいのかは考えていなかった。

 

「でしょう?」

 

―だから、3000円でもお金持ちになっちゃうんだ。

 

「そうだよ。実際3000円でもめちゃくちゃお金持ちだからね」

 

―は?どういうことですか??

 

「だってね、3000円あったら水が何本買える?」

 

―1本100円だとして・・・300本??

 

「すごいよね。水が飲めない国の人からしたらすごいことですよ」

 

―300本もあれば、そうとう長いこと持ちますよね

 

(追記:300本→30本の間違いでしたw)

 

「そうだよ。それにそもそも日本にいたら、水道水の水だって飲もうと思えば飲める」

 

―ええ?当たり前のことじゃないんですか?

 

「全然違うよ。水道水の水が飲めるくらいきれいなのは珍しいことなんだ」

 

―じゃあ、他の国だったらお金出して買ってるような水が、水道料金のみで、ほぼタダで手に入っているということですか?

 

「そういうこと。君はすでにめっちゃくちゃ裕福な国に住んでいるんだよ。そもそもお金持ちの家に生まれた子なんだよ」

 

―あぁ、そういうことなんですね。

 

「だからね、超大富豪の子が、お金がない、お金がない、っていってるようなもんなんだよ」

 

―たしかに、生きてるだけでそこまで困らないですからね。

 

「公共サービスだって充実しているしさ」

 

―図書館とか。

 

「そうそう」

 

―ぼくはもっと豊かさに気づくべきでした。

 

「そうだよ。その気持さえ持てば、君は心が豊かになってるんだよ」

 

―心の豊かさ、、ですね??

 

「そうそう。心の豊かさ!!」

 

―ありがとうございます。なんだか、本当の意味でお金持ちに・・・いや「豊か」になったような気がします。

 

「それはよかった」