文章の「型」について教えてください

―なおくん先生、ブログを書くときに「文章の型」みたいなものってありますか?

 

「もちろんあるよ。ただし、人によっていろいろな【型】があるから、確実にこれと言えるものはないんだ。」

 

―もしよければ、なおくん先生が使っている【型】を紹介してもらえますか?

 

「うーん、そうだなぁ。それじゃあ、ぼくが主に使っている型を2つ紹介してみよう」

 

―2つもですか? ありがとうございます。

 

「ざっくりと紹介するね。」

 

―はい!!

 

「まずひとつめの型はこちら。

 

  1. 結論:タイトル
  2. 導入:問題提起(疑問文)
  3. 結論:結論提示
  4. 理由:理由の提示
  5. 具体例:具体例の提示
  6. 結論:結論の再提示

こんな感じですね。」

 

―どっひゃー!!!なんだか難しそう??

 

「まぁ、こうして書くとなんだか難しそうに見えるね。笑

でもこれは、いわゆる「PREP法」をベースにした型だから難しくはないよ」

 

―プレップ法??

 

「そう。文章構成の基本的な型。Pはポイント、つまり結論。RはReason、理由。EはExample、具体例。Pは、また結論。要は、結論→理由→具体例→結論、という順序で説明することだね」

 

―なるほど、それに導入部を付け加えたのが、さっきのなおくん先生が提示された型というわけですね。

 

「そゆこと」

 

―じゃああ、2つ目の型を教えてもらえますか。

 

「はい。2つめの型はこちら。

 

  1. タイトル:○○のコツ3選
  2. 本文:概要部
  3. ・①・・・
  4. ・②・・・
  5. ・③・・・
  6. (詳細部)
  7. ・①・・・
  8.  詳細説明
  9. ・②・・・
  10.  詳細説明
  11. ・③・・・
  12.  詳細説明
  13. (まとめ)
  14. ・概要の再提示
  15.  ①・・・
  16.  ②・・・
  17.  ③・・・

 

―17項目もある?? 難しそう。

 

「いや、これもかんたんなんだよ。どうしても説明すると、簡潔に伝えなくてはならないので堅い表現になっちゃうんだけど。要点を3つに絞って話す場合の典型的な型だよ。これは便利だから、ぼくもよく使う」

 

―へぇ!! あ、もう時間ですね。

今日もいいお話をありがとうございました。

 

「こちらこそありがとう。」

「感謝しましょう」ってどゆこと?

―なおくん先生、よく自己啓発書に「感謝しましょう」って言葉が出てきます。これってすごく当たり前のことだし、なんか説教臭いなぁって思ってしまいます。

 

「うんうん、よくわかるよ。

感謝しましょう・・・なんて、誰でも言っていることだし。

ぼくらはそんなことわかっているんだ」

 

―ですよね。でも、大事なことだってことはわかるんです。

 

「どうして、この【感謝しましょう】というお話が説得力がないのか考えてみよう」

 

―はい、お願いします。

 

「先に結論を言うね。

 

「感謝しましょう」というお話に説得力がない理由

1.なぜ感謝することが良いのかという理由が不明確である

2.【感謝する】という行為が曖昧である

 

この2つの理由に集約されると思っている」

 

―おおっ!!!そんなにシンプルだったんですね。

 

「それぞれの理由について解説していこう」

 

―お願いします。

 

「まず、ひとつめ。

なぜ感謝することが良いのかの理由が説明されていないということ。

感謝することによって、具体的にどんな良いことがあるのか。

なぜ、あなたに感謝することを勧めるのか。

このあたりの理由が明確になっていないので、

言われた方は行動に移せない」

 

―なるほど。確かにそうです。

 

「そして2つ目の理由。

【感謝する】という行為が曖昧である」

 

―感謝するという行為が曖昧??

 

「感謝してますか?って言われたらどう思う?」

 

―えっと・・・わかりません。感謝してると思うし、いや・・・そうじゃないかな。

 

「じゃあ、質問を変えましょう。

1日3つ、感謝することをノートに書き出すことを、昨日行いましたか?」

 

―はい、昨日は1日3つの感謝をノートに書き出しました。ほら、これ。

 

「こういうことです。

【感謝する】というのは非常に抽象的で曖昧な概念なんです。

なので、あえて具体的な行動レベルにまで落としこんで定義するのです」

 

―なるほど、それが【感謝ノートを書く】ということなのですね。

 

「そう、感謝しましょう、だと不明確なので、

あえて【感謝する】=【感謝ノートを書く】と定義している」

 

―さらに、感謝ノートを書く、というのも不明確なので

 

「そう、感謝することを1日に3つ書く、と定義する」

 

―ああ、こうすれば、感謝する、ということも明確になりますね。

 

「そういうことです。」

 

―今日も素敵なお話をありがとうございます。

 

「こちらこそ、ありがとう。」

 

感謝ノートを書く時間がわたしの癒やしです。

お題「わたしの癒やし」

 

―今回のテーマは【わたしの癒やし】です。

なおくん先生の癒やしは「感謝ノートを書く時間」なのですね。

 

「そうですね」

 

―どうして感謝ノートを書く時間が癒やしなのでしょうか?

 

「感謝ノートを書くことによって【ある】に目を向けることができるからです。

 

どうしても普段生きていると、あれがない、これが足りない、ここが不満だ・・・と、【ない】ものに目を向けてしまいがちです。

 

しかし、感謝ノートを書くことで様々な【ある】に目を向けることができるので、とても心が満たされて癒やされた気持ちになるのです」

 

―具体的にどのようなものが【ある】のでしょうか?

 

「たとえば、今日は朝に10個の感謝を書きました。

 

①今日を生きられることに感謝します。

②いいお天気であることに感謝します。

キッチンタイマーがあることに感謝します。

④ぐっすりと眠れたことに感謝します。

⑤温かいお風呂に入れることに感謝します。

⑥近所にブックオフがあることに感謝します。

マクドナルドで過ごせたことに感謝します。

⑧洗濯機があることに感謝します。

⑨健康であることに感謝します。

⑩幸せであることに感謝します。」

 

―おおっ!!!こんなに感謝することが出てくるのがすごいです。

 

「あはは。ぼくはもう何年も続けていますから。」

 

―でも、よくよく見ると、どれも平凡で当たり前のことばかりですね。

 

「そうなんです。平凡で当たり前のことばかりでしょ。

でもね、みんなそれが幸せで感謝することであると気づいていない」

 

―そうなんですか??

 

「たとえば、洗濯機があること。これってすごく幸せなことだよ。

ずーっと昔は手洗いしていたんだから。

それに、日本という国にいるからこそ洗濯機が安くゲットできる。

ほかの国だったらそうはいかないこともある」

 

―あぁ、なるほど。

時代や国が違えば、今の幸せはなかったのかもしれません。 

 

「この国、この時代に生まれたことは、自分で選ぶことができない【運】なんだけど。それに恵まれているから、こういう幸せに満たされている。それに気づくことでとても感謝に満たされるよね。」

 

―よくわかりました。

ということで、今回は【わたしの癒やし】というテーマで、作家のなおくん先生にお伺いしました。先生、今日は貴重なお話をありがとうございました。

 

「こちらこそ、ありがとうございます。」

妄想インタビュー「感謝ノートセラピスト」

―なおくん先生は、【感謝ノートセラピー】の第一人者としても有名です。どのようにして、この感謝ノートセラピーを思い立ったのでしょうか??

 

「2017年にぼくの中で、引き寄せの法則がブームになったんです。そのときに、いろんな本を読んだり、いろんな動画を見たりして自分なりに実践しました。そうしたら、【感謝ノートを書くこと】がすごく自分にとって、幸せになるツールだなぁと思えるようになったんですね」

 

―ええ。まずは2017年に、ご自身で感謝ノートを始めたということだったんですね。

 

「そうです。まぁそれからも紆余曲折あったんですけど。自分の中でメソッドが確立して、それを言語化できるようになったので、リアルな知人にも勧めてみたんです。そうしたら、その知人もかなり良い方向に人生が変化していきました。これは再現性があるなと確信して、より多くの人に伝わるように体系化していって、今の【感謝ノートセラピー】になっています」

 

―なるほど。まずはご自身で実践を繰り返し、その後にリアルな知人に勧めてみた。そのデータをもとに体系化されていったということなんですね。

 

「はい、そうです。その知人が多くのデータを提供してくれました。今思えば感謝しかありませんね。」

 

―最初から体系化するつもりで知人の方に勧められたのでしょうか?

 

「いやいや全然。笑 もともと、その知人はずっと人生について悩んでいて。ぼくも相談に乗ってたんです。それで気づいたことがあって。」

 

―どのようなことでしょうか?

 

「感謝が足りないってことです」

 

―へぇ

 

「いっつも周囲への不平不満や、愚痴、文句ばっかり言っているんですよ。恵まれていることとか、周囲から助けてもらったこととか、そういうことはほとんど言わない。ありがとう、って心から言っているところも見たことないwww」

 

―そういう人は、多いですね。

 

「ですよね。で、ぼくは【感謝する気持ち】を取り戻すことが出来たら、多少人生が前向きになるんじゃないかと思ったんです。それで感謝ノートを書くことをすすめてみたんです」

 

―すんなりと書いてくれましたか??

 

「いや、まったくwww 書いてもらうのに、数ヶ月かかりましたね」

 

―それはそうですよね。感謝することが出来ない人が、いきなり感謝ノート書けって言われてもwww

 

「ただの【お説教】だと思われちゃいますからね笑」

 

―そこからどのように説得されたのでしょうか??

 

「それは、またいつか。」

 

―あ、もう時間になっちゃいましたね。

今日も素敵なお話をありがとうございました。

 

「こちらこそ、ありがとうございます」

感謝とは【ある】に気づくこと

―感謝ノートを書き続けて5年になりますが、どのような変化がありましたか?

 

「そうですね。幸福度と世界への解像度が上がったような気がします」

 

―幸福度と、世界への・・・解像度?

 

「ええ。幸福度は、まぁ読んで字のごとく。幸せな気分が安定して保てるようになったということです。」

 

―はい。素敵なことです。

 

「そして、世界への解像度が上がったということについてですが。世の中のありとあらゆるものが”ある”ということに気づかせてもらえるようになりました」

 

―あることに気づく。

 

「そうですね。それは、まさに【ありがとう】という言葉の由来にも通じるものです。ありがとうは、漢字では『有難う』と書きますね。つまり「有る」ことが「難しい」ということ。本来は有り得ないような奇跡的な出来事やモノにたいする畏敬の念なのです。」

 

―ああ、そうだったんですね。ありがとう。深い言葉です。

 

「うん。それで、感謝すればするほどに、普段どれだけいろいろなものが見えていなかったかに気付かされるんです。逆に、感謝することで、様々なことが【見える】ようになってくるんです」

 

―へぇ。具体的にはどのようなものが【見えて】きたのでしょうか?

 

「たとえば、昨日気づいたことだと【街灯】がありますね」

 

―街灯って・・あの、道路とかに並んでる明かりの?

 

「そうです。夜ね、街を歩いていたら、街灯が照らしてくれていることに改めて気づいたんですよ。それで【街灯さん、ありがとう】と心の中で言ってみたんです」

 

―街灯に、ありがとう??笑

 

「言ってみるんですよ。とりあえず。笑」

 

―それで?

 

「そうすると、街灯のおかげで夜道も明るく安全に歩けているんだなぁって気づいたんですよね。だって、街灯がなかったら真っ暗闇の道を歩かなきゃならないじゃないですか」

 

―ああ、そうですね。あるのが当たり前すぎて、街灯なんて、日常の生活で考えることなんてほとんどないですね。

 

「そうでしょ? 【ある】はずのものが【なく】なっちゃってるんですよ」

 

―わぁー

 

「そういうものをたくさん発見していくことで、ある、ということにたくさん気づく。これが【豊かさ】であり、幸せだと思うんです。」

 

―なるほど。それで、たくさんの【ある】に気づけることで、より世の中(世界)を細かく見れるようになるということなんですね。

 

「そう。解像度が上がっていくような感じなんです。同じ世界のはずなのに、とっても繊細で美しく見えるようになるんですよ」

 

―今日も素敵なお話をありがとうございました。